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case2:ヒ素汚染水浄化⑥

民間 2012年 / 関東甲信越
目的 地下水の浄化
処理量:24m³/day 対象物質: ヒ素
ソリューション 吸着濾過方式  

土地ならではの特徴的な水質を損なわず、地下水からヒ素を除去

困りごと発生

地下水の有効利用計画を進めていたお客様から御依頼を頂きました。
お客様としては特徴的な水質を有する地下水を御当地ブランド品として販売し有効利用したいとのことです

問診

特徴的な水質を変化させず、ヒ素だけを除去しなければならないという難易度の高い処理です。
また、お客様からは以下の要望も頂きました。

・殺菌やボトリングなどの工程があり、それら装置が敷地の大半を占めていることからコンパクトなヒ素処理装置を希望
・ヒ素除去からボトリングまでの工程を連続で行い、可能な限り一連の作業をルーチン化、オートメーション化したい

検証

先ずは現地水を提供して頂き、自社にて検証を行いました。
処理前のヒ素濃度を測定したところ基準値の10倍以上であり且つpHが9以上ヒ素吸着にはあまり適していないコンディションの水であることがわかりましたが、このような厳しいコンディションの中、CAMZは通水初期段階から高い吸着性能を発現していました。

計画立案

その結果から汚染水処理費用単価を算出し、先方の予算内に収めることができました。  
しかしここで問題が発生してしまいます。それは初期段階での処理水のpHが若干下がってしまい、本来の水質と変化してしまっていることが判明しました。そこで急遽、CAMZのスペックを変更しpH緩衝機能を付加させました。この新規スペック品を対象とした一連の検証作業を再度行いました。

問題解決

その結果処理水のpH変動もほぼなく、確実にヒ素を基準値未満までに低減させることが可能となりました。自社でのラボ試験が完了した後、現地での試験が開始されました。ほぼ実際の処理に近いスケールで現地試験が行われました。  
ラボでの事前検証の甲斐あって現地処理装置でも十分な性能を先方様ご自身でも確認することができました。先方様も御納得頂く結果であり、はれて採用となりました。  

担当者コメント

結果はご満足いただけるものになりましたが、AMECのサービスはこれだけで終わりません。
今回のように特殊性があって難易度の高い処理では、特に立ち上げから処理が安定するまで何らかのトラブルが発生する可能性が高いのです。
そこで処理が安定しルーチン化するまでの期間、自社分析装置を用いて処理水のヒ素濃度のモニタリングを行いました。 確実にヒ素濃度が基準値未満であるかどうか、自分の目で確認できた段階で初めて導入完了となりました。  
その後も継続的に上水用CAMZの御注文を頂いており、現在も順調に処理が行われています。
特殊性があり難易度が高い処理こそAMECが得意とする領域であると考えています。


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